[M.M.S.T witter 1400]vol.4 ~MSPの過ごし方~

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MSP15舞台創作ワークショップLink まで、いよいよ1ヶ月をきりました。


先月、参加申し込みを締め切りましたが、プログラム03には若干名の空きがありますので

申し込みをうっかりし忘れてうな垂れている方は、ご連絡ください。(http://ws.mmst.net/msp15/Link Link )



さて、以前もMSPについては紹介しましたが、「で、実際のところ1週間近くも山に籠ってどんな生活をするの?」

と思われている人は少なからずいるだろうと思います。



1週間というと長いようですが、最終日にショーイングという形で、実際に劇場で、観客も動員して、上演するわけですので、

つまり約1週間で創作をしてしまう、ということです。


1週間なんてあっという間に過ぎてしまうほどのなかなかの強行スケジュールです。


しかし、アトリエに入ってしまえば、テレビもラジオもなく、ただひたすらに創作環境だけはある、という状態。

集中するしかありません。


講師をはじめ、参加者、スタッフとともに寝食を共にし、

時に和気藹々、時に喧々諤々と、過ごしながら、1週間の戦友になっていきます。


滞在中は、毎年、参加者の中でグループごとに分担して朝・昼・晩全て自炊もおこなってもらいます。

グループ分けや献立は主催側で決定しますが、毎年、グループによってカラーが出るある種のイベント事です。


グループ内にシェフ並の腕を持つ人がいるとオシャレなものが食卓に並んだりします。

逆に個性が強すぎるグループでは・・・


予定の献立から想像できない奇抜なお食事が並び皆を色んな意味で驚かせてくれます。

それもある意味楽しみの一つです。


お風呂も共同で人数によって時間を決めて順番に使います。

ザ・合宿という感じです。


スケジュールの進行具合や講師の創作方法によって、空き時間の過ごし方は変わって来ざるをえないところですが、

例年空き時間があれば台詞を覚えたり、参加者同士で自主稽古をしたりと、まさに24時間、創作的な空間が広がっています。


例年ショーイング会場は、アトリエを離れて、大阪や京都、奈良といった関西圏の都市部でおこなうため、

最終日は早朝から移動する場合がほとんどです。

参加者の人数によりますが、毎年仕込み班が先に車で移動し、他のメンバーはバス・電車を乗り継いで会場へ向かいます。


約1週間ぶりに日常の生活環境に触れ、コンビニや自販機に興奮する人が続出します。

人によっては携帯電波が繋がらない人もいるので(auはつながりません・・)1週間分のメールにドキドキする姿が見受けられます。



そして、何故か「下界」という言葉が共通語になっています。

自分を顧みても、それだけ、普段当たり前のように便利なものが身近にあふれているということですね。


さて、下界に戻った喜びを噛みしめているほどの余裕はなく、

会場に到着後は、仕込み、リハ、本番と最終日は怒涛のように過ぎていきます。


打ち上げ時には、講師も参加者もスタッフも1週間の疲れとともにぐったりしていますが、

参加者の晴々している顔を見ると、もうお別れか、と少ししんみりもします。



感想を聞くと、やっと解放される!!というものがほとんどですが・・(苦笑)


そんな天川村での1週間。

今年も夏がやってきます。

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— posted by mmst at 07:32 pm  

[M.M.S.T witter 1400]vol.3 monologos/dialogos ~福岡の“つくる”をめぐって~ 開催しました。

M.M.S.Tトーク企画

monologos/dialogos ~福岡の“つくる”をめぐって~

を6/28(日)に開催しました。


この企画は、福岡で活動する様々な分野の有識者と作品鑑賞を通して語り合う場をつくり、

文化活動と社会の活性化について、未来的視点で考える機会を生み出すことを目的におこなった事業です。

企画の特設ページはこちら▼

http://mmst.net/m.d/Link Link


普段、私たちのカンパニーとはなかなか縁がなさそうな、もっといえば、

舞台芸術、演劇にはなかなかご縁がありません、というような他分野の専門家、有識者をゲストに迎えて、

一つの作品を共通項として語り合ってみよう、というところからスタートしました。


そこで、今回のゲストには、福岡県は筑後、柳川の、老舗料亭・旅館の、「御花」より、

シニアマネージャーの中村貴康さんをお招きしました。

進行役は、大阪を中心に活動されている演劇研究家、正木喜勝さんにお願いしました。


また、今回、M.M.S.Tが過去に上演をおこなったことのある作品、三島由紀夫の近代能楽集から、「葵上」を上演し、

この作品鑑賞を通して色んな視点から語り合う会にしました。


一般的によく見られるアフタートークとちょっと違っておりまして、

進行の正木さんの誘導により、フィールドワークのように、作品の始まりから終わりまで、

登場人物の動きや所作、舞台上に流れる音など、事細かに取り上げ、感想を述べあったり、

その意図は何か、どう見えたか、どういう印象であったかなどを語り合うというものでした。


これが、参加者に作品について語る、という一つのハードル(「こんなこと言って間違ってたら恥ずかしい」、

「自分は専門じゃないし、どう見たらいいのかわからない」etc、、、)を

良い意味で下げる形になり、その後のゲスト、観客を交えての交流会は盛り上がっていました。


普段私たちが舞台公演を観に行く、というと、作品を観た後は、それが面白かろうが全く分からなかろうが、

作品についての感想などは個々人の中で持ち帰る、もしくは話したとしても一緒に行った友人や

会場で居合わせた知り合いとちょっと帰りしなに語って帰る、というのが一般的だと思いますが、

こうやって、作品について語る場が前提での交流の場があると、

自分がどう作品を観たかを複数の他者の話によって反芻する場にもなり、

作品についてもう一つ掘り下げる機会にもなるな、と思いました。


参加者からも好評でしたので、これは秋にも再度上演演目を変えて開催する予定です。

ご興味のある方は、時々このブログを見てください。


そんなトーク企画でした。

ちなみに、交流会では、三島由紀夫に絡めて、三島由紀夫が最後の晩餐にとったと言われる鳥鍋。

スタッフが前日からせっせとスープを仕込み振る舞いました。


また、あまり飲める方ではなかったという三島由紀夫ですが、交流会では三島がかつて演じた薩摩藩士とかけて、

薩摩の本格芋焼酎を数種揃えまして、アルコールは乾杯からそれだけに絞ってみました。

参加者からは、そこでもストイックさを出しちゃうんですか、という声も上がり、

我がカンパニーはそんな風に見えているのだな、と他者の視点を改めて感じた夜でした。


さて、今週末には、9月の釜山公演の出演者ワークショップオーディションを東京でおこないます。

http://aud.mmst.net/Link Link


申し込みは締め切りました。

さて、どんな出会いがあるのでしょう。

— posted by mmst at 08:27 pm  

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