宗像をスキャンする
installation 2018
12.13 Thu ~
12:16 Sun
宗像ユリックス 美術ギャラリー
12.13 Thu ~
12:16 Sun
宗像ユリックス 美術ギャラリー
演劇は総合芸術であると言われています。ギリシア時代から数えて数千年の歴史をもち、今なお世界中で実践されている芸術の一つですが、一体何を「総合」している芸術なのでしょうか。人間が持つ五感の全てを総合的に扱うことを前提としている、というのが私の考えです。現代では、視覚芸術の繁栄を中心に、一部の感覚刺激に特化したものが増えていますが、諸感覚器官の横断的な統合感覚による空間的な情報享受を念頭に置いている、ということが演劇の性質の一つであると言えます。急速なグローバル化により、過剰な情報共有化が進み、それが世界的な規模のネットワークとして完成しつつある現代において、今一度演劇が扱うべき情報とは何かを考え、提示することには復古的ではない未来的な意味があると私は考えています。優れた演劇人はこうした演劇独自の性質を前提とし、そこから社会や空間という対象を見つめる視点を持ちつつ、演劇でしか扱えない「情報」を生み出している、というのが私の認識です。本企画は、そのような演劇的な視点を持った演出家が実際に宗像に滞在し、その場所をどのように捉え、それを演劇的な情報としてどのように提示するかに焦点をあて、人々が「演劇的な視点」の可能性に触れる契機を生み出すことを目的としています。
M.M.S.T代表 百瀬友秀
NEWS
M.M.S.T新作インスタレーション公開
宗像ユリックス美術ギャラリーにおいて、M.M.S.Tの新作インスタレーションを公開します。本作は、宗像という都市を演劇的な視点からデータ化し、光と音といった物理的なマテリアルを用いて感覚的に体感する空間アート作品になります。
滞在制作 in 宗像
ソウル、東京からそれぞれ第一線で活躍されているプロの演出家を招き実際に宗像に滞在しながら、宗像という都市をテーマに演劇作品を創作して頂きます。12月16日(日)には宗像ユリックス美術ギャラリーにて展示しているインスタレーション作品の中で、2作品を連続で上演。あらゆる角度から宗像を見つめる機会を作ります。
<滞在演出家 from ソウル>
양 효 윤/ヤン・ヒョユン
現 釜山演劇製作所ドンニョク/国際新聞のコラム 感性タッチ 寄稿
慶星大学 演劇映画学科卒業/慶星大学 舞踏学科卒業。2009 カマゴル若い演出家展 身体劇「椅子」
2010 ダンス2010-17 人の若い作家展 招待「流浪の歌」
アジムスオペラ団 創作オペラ「白山 アン・フイジェ」
2014 ソウル演劇祭招待/ 釜山演劇祭開幕招請「霣、樂」
(第31 回全国演劇祭大統領賞/ 第31 回釜山演劇祭 最優秀作品賞 受賞)
2015 東アジア演劇交流HANARO Project vol.2 「ドラマ」
2015 私は演出だ 参加作「言いたい事があります!」
2015 釜山市立劇団定期公演「偉大な落下」
2015 釜山演劇製作所ドンニョク定期公演「霣、樂」
2016 第14 回金泉国際家族演劇祭 国内招請公演「霣、樂」
2016 第13 回大邱国際ホラー演劇祭 閉幕招請公演「霣、樂」
2016 第13 回クァンデ演劇祭 招請公演「霣、樂」
<滞在演出家 from 東京>
鈴木 アツト/Atsuto Suzuki
(劇団印象/東京)
1980年、東京都生まれ。2003年、劇団印象(いんぞう)-indian elephant-を旗揚げ。CM制作会社を経て、2004年4月から演劇活動に専念。2015年、新進芸術家海外研修制度研修員としてロンドンに10ヶ月留学。「遊びは国境を越える」という信念の元、“遊び”から生まれるイマジネーションによって、言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を創作し、観劇後、劇場を出た観客の生活や目に映る日常の景色の印象をガラッと変える舞台芸術の発信を目指している。
【オフィシャルサイト】 劇団印象-indian elephant-
TALK EVENT vol.01
『宗像を見つめる前に』
12月13日(木) 19時〜
GUEST
谷口 竜平/プロデューサー・ディレクター・デザイナー・飲食店オーナー・大家
-
1980年生まれ。福岡県宗像市出身。
ブランディングディレクター・デザイナーとして
企業・団体、商品・サービスなどのミッション、
ビジョンの整理・制作、ブランドづくり、
コンセプトメイキング、事業戦略のコンサルティングを行う。
NPO法人福岡テンジン大学において5年間、年間50以上行われる”授業”企画を作成するコーディネーター育成を行う。
その他に、北九州市立大学にて文部科学省GP事業、博多伝統工芸の商品開発プロジェクト、
セルフリノベーション複合施設のブランディングやプロデュース、
スタートアップ系ベンチャー企業、NPO法人、社会福祉関係などのデザインコミュニケーションにも携わる。
▶︎ 宗像エアストリームCafe & Bar リヴキッチン
▶︎ ガストロバームナカタ
▶︎ むなかたシェアハウス
▶︎ むなかたシェアラボ
▶︎ Official Web
+ シークレットゲスト
TALK EVENT vol.02
『宗像を見つめた後に』
12月16日(日) 15時〜
GUEST
アン クレシーニ
-
アメリカバージニア出身。日本在住歴18年。北九州市立大学准教授。専門は和製英語と外来語。また、講演会活動、テレビコメンテーター、執筆活動
をする。2018年より西日本新聞にて、【アンちゃんの日本GO!】を毎週連載。
ぴあより、【ペットボトルは英語じゃないって、知っとうと?】を出版。
▶︎ BLOG「アンちゃんから見るニッポン」
須川 渡/演劇研究者
-
1984年京都生まれ。福岡女学院大学人文学部講師。博士(文学)。大阪大学大学院文学研究科(演劇学)修了。東北地方の農村を中心とした戦後日本のコミュニティ・シアターについて調査研究を行っている。主な業績に「民話劇の系譜-劇団ぶどう座・川村光夫『うたよみざる』を中心に」 (『演劇学論集』第50号、pp.163-181、2010)がある。
宗像スキャン 開催日程
- 日 時
- 2018年12月13日(木)〜 12月16日(日)
10時〜21時 OPEN
※13日(木)と16日は13時〜 OPEN - 会 場
- 宗像ユリックス 美術ギャラリー
〒811-3437
福岡県宗像市久原400番地 - 関連企画
- <トークイベント>
「宗像をみつめる前に」
12月13日(木)19:00 〜(無料)
<特別パフォーマンス+トーク>
12月16日(日)15:00 〜(有料)
チケット/
前売り:2,000円 当日:2,500円
取扱い:MMSTORE - 主 催
- M.M.S.T
- 助 成
- 宗像市文化芸術活動事業補助金
- 企 画
- 合同会社periplocus