[M.M.S.T witter 1400]vol.40 〜M.S.Pについて。〜

M.M.S.Tでは毎年8月盛夏の時期に、舞台創作ワークショップを開催しています。

この夏の時期に開催している舞台創作ワークショップのことを、通称「M.S.P」としています。

「M.S.P」は、M.M.S.T SUMMER PROGRAM の略。

このワークショップも気がつけば昨年10周年を迎え、今年11年目になります。


「M.S.P」は、奈良県吉野郡天川村にある築150年の古民家を改装したアトリエ施設に約1週間滞在し、

外部からお招きした講師とともに、1週間のうちに1つの作品を創作、最終日に実際にお客さんの前で上演までおこなう、

というなかなかハードな企画です。

アトリエのある地区は、天川村の中でも西部の山間部にあり、

そのあまりの山っぷりと、人里離れっぷりに、

「田舎好きだからどんなに田舎でも全然平気!」と豪語する人さえ幾度となくホームシックにさせてきました。


最寄りのコンビニまで、車で1時間。

天川村中心部にある商店(ちょっとした雑貨や食べ物を売っている)でも車で30分弱。

ブログでも何度か書いていますが、アトリエ滞在中はお財布を開くことがほぼなくなるため、

1週間の滞在を経て下山する時には、自販機を見るだけでちょっとした感動さえ覚えてしまうほどです。

自然と口にしてしまう「下界」という言葉。

今でこそ携帯の電波が入りますが、数年前まで当然と言わんばかりの圏外でした。

現在でも、auは入らないので、auキャリアの方がワークショップに参加すると約1週間消息が途絶えてしまうわけです。

*auの方にはぜひとも入村前にその旨をご家族や周囲の方々にお伝えいただいてほしい思います。


話が少しそれたようですが、このM.S.Pの醍醐味は、こうした環境の中での創作です。

台詞の練習のために大声を出して外を歩こうが、怒られることも怪しまれることもありません。

存分に稽古に没頭できます。

疲れたら、アトリエの目の前の山々を眺めたり、夜は満天の星空や流れ星に癒されたりします。

そんな大自然の中で、創作にチャレンジしてみたいという方のチャレンジ第一歩のお申し込みをお待ちしています。


今年は、東京を中心に全国各地、海外でもご活躍中の劇団印象の鈴木アツトさんを講師にお迎えします。

創作する作品は、作家、谷崎潤一郎の作品から構成します。

最終日の上演会場となるのは、大阪中心部にある劇場、in→dependenttheatre1st。


未経験者も大歓迎です。そのチャレンジ精神こそ、M.S.P参加者にふさわしいと言ってもいいほどです。

お待ちしています。


— posted by mmst at 12:22 am  

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