[M.M.S.T witter 1400]vol.39 〜天川村で友人ができた話 2〜

天川村滞在中、思わぬ出会いで86歳Eさんという友人ができた話の続きです。


再び、天川村に滞在することになったK。

M.M.S.Tのアトリエに車で向かう途中、Eさんと出会った道を通りかかったところ、

感動もないほどあっさりEさんと遭遇。

Eさん:「あら〜!お久しぶり。今日来たの?」

と相変わらずお元気そうでした。

Eさんはかつて芸妓をやっていたこともあり、舞台には興味津々です。

芝居の稽古を見せて欲しいということで、後日アトリエに来ていただく約束をし、その日はお別れしました。



のはずだったのですが・・・

その日の夕方、Eさんからの着信。

Eさん:「私、Eです。Kさん、今日一人なんでしょ?お夕飯どうされるの?」

K:「一人なので簡単に済まそうかなと思ってるんですけど、」

Eさん:(間髪入れず)「うち来ない?」

K:「え??」

Eさん:「一緒に食べよー!ご馳走はないけど、Kさんの分も準備するから。私、一人で食べるの寂しくて嫌なのよ。」

K:「いいんですか?こちらこそ何も持っていけるものが今ないんですが、、」

Eさん:「何もいらないから、そのままおいで。でも、ご馳走はないからね。」


電話を切るまで何度も「ご馳走はないからね」と念押しされましたが、

そんな贅沢な願いはありません。というより、出会って2回目にご自宅に招かれるとは・・

そして、「一緒に食べよー!」が学生時代のお昼のお弁当タイムさながらで心温まります・・

お言葉に甘え、ありがたくご相伴に預かることにし、Eさんのご自宅を訪問しました。

ご馳走はないとおっしゃいましたが、サラダや煮物やお寿司やら

ご馳走以外の何ものでもありませんでした。

美味しいご飯をいただきながら、デザートに果物やアイスまでいただきながら、

Eさんの長崎での思い出話や大阪に行くことになった話、芸妓修行の話、嫁入りの話などなど

盛りだくさんで、あっという間に夜は更けてしまいました。


真っ暗になった天川村、玄関外まで見送ってくださったEさん。

出発しようとした車の窓越しに

Eさん:「気をつけてね。最近その辺でクマ出たらしいから。車にもぶつかってくるらしいから。」

・・・さすが、天川村の夜です。


ちなみに、お土産までくださいました。

Eさんが健康のために毎日飲んでいるという、

ミドリムシドリンク。

・・・86歳、元気の秘訣は、ミドリムシ。

— posted by mmst at 07:12 am  

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