[M.M.S.T witter 1400]vol.37 〜11年目。〜

今年の夏も舞台創作ワークショップを開催することになりました。

このワークショップも今年で11年目です。

今年のワークショップの講師は、劇団印象の鈴木アツトさんです。

創作作品は、作家、谷崎潤一郎(1886-1965)のテキストより構成します。

参加申し込み受付開始していますので、ご希望の方は是非お申込みください。


さて、奈良県の天川村という場所に約11年前にアトリエを構え、

創作に集中するための場所としてM.M.S.Tの創作や、M.S.PLinkTINPLink のようなワークショップをおこなってきたわけですが、

携帯電話の電波がつながるようになったり(auはまだ繋がりません。)、

お引越し等々による近隣住民の方々の変化などはあれど、

アトリエの目の前に広がる山々の景色は驚くほどに変わっていません。

このめまぐるしく変わって行く世の中にあってこの大自然が変わらずにあるということは貴重なことだと毎回感じさせられます。


しかしながら、昨年のある日、「10年目か〜」となんだか誇らしげに思っていると、

アトリエのご近所のおばあさんのお家に偶然お呼ばれしまして、色々と世間話など話しをすることがありました。

その中でおばあさんがふと、


「ばあちゃんはこっち(天川村)に来て60年以上になるからなぁ、だから〜〜(世間話)〜」

とおっしゃいました。


・・・「60年以上」


ちょっとびっくりして後半のおばあさんの話しをほどなく聞き逃しました。


10年の6倍。小学生で言えば、6年生と1年生の違いです。

否、60年「以上」ということなので中学生か高校生くらいの違いかもしれません。


完敗です。


60年以上住んでいらっしゃるその元気な90代のおばあさん曰く、

目の前の山景色は、「秋が一番だ」とのこと。

実は・・何のタイミングか紅葉の季節にアトリエを離れることが多く、現メンバーで秋景色を見た者がいません。

その意味でも11年、まだまだです。

60年以上の住民が一番だという景色、一度は見ておかなければと思います。


今年のM.S.Pワークショップも開催は夏真っ盛りの時期ですが、

夏の青々とした山景色も、夜の満天の星空もおすすめです。

天川の名にふさわしく、星の天の川がはっきり見えます。

何より、創作に集中できる環境です。

都会の生活にモヤモヤしている方、ぜひ一度お越しください。


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— posted by mmst at 07:08 pm  

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